急性気管支炎とは、気管と気管から枝分かれする気道(気管支)が感染症によって炎症を起こすことです。 ..
一方、【症例3】は、1、2とは異なる重要な問題をはらんでいます。Cさんの「HIVを言い出せない」という気持ちは理解できます。過去に述べたように医療機関でHIV陽性であることを伝えて診療拒否された例は少なくありません(参考:「」)。ですが、Cさんは飲み合わせについて考えていませんでした。クラリスとの飲み合わせが悪い薬は抗HIV薬以外にも、ぜんそくの薬、睡眠薬、高脂血症の薬、高尿酸血症の薬、抗真菌薬、てんかんの薬、C型肝炎の薬、ED改善薬、女性ホルモン……とてもたくさんあります。
炎症」がおきます。すると、発赤、熱感、疼痛、腫脹、機能障害といった炎症の徴候があらわれます。医師は「炎症 ..
さて、クラリスが多用されることで何が起こるか。最大の問題は「耐性菌」です。ピロリ菌1次除菌の失敗率が年々上がっているのはクラリス耐性株が増えているからであり、世界保健機関(WHO)が2017年2月に公表した「最も重要な薬剤耐性菌12種」の一つが「クラリスロマイシン耐性ピロリ菌」です(「」参照)。クラリスはマイコプラズマ肺炎の切り札の地位を長年維持していましたが、最近では半数以上がクラリス耐性と言われています。同じく切り札として用いられるクラミジア(クラミドフィラ)にもクラリス無効例が増えてきています。もちろん副作用も少なくありません(注)。
副鼻腔炎やピロリ菌の1次除菌で使われる限り、クラリスはこれからも大量に消費され続けます。ならば少しでも耐性菌のリスクを下げるために、社会全体で使用を最小限にしなければなりません。医師だけでなく一般の人にも今回述べたような知識を持っていてほしい、というのが私の願いです。
次に、マクロライド抗菌薬の第3の作用であります抗炎症作用に関して紹介致します。
【症例1】が明らかな誤用なのは説明するまでもないでしょう。Aさんがこの“治療”を続けると、そのうちステロイドの副作用にも悩まされることになります。【症例2】は医療機関を受診すれば長時間待たされることなどを考えるとBさんの気持ちが分からなくもありません。しかし、この連載で何度も話しているように、そもそも風邪に抗菌薬が必要なケースはわずかですし、その見極めは医師でないと困難です。私は咽頭(いんとう)スワブのグラム染色を行い抗菌薬そのものが不要であることを説明しました(参考:「」)。
注:クラリスの副作用についてはが最も参考になります。医療者向けのものですが一般の方にもある程度は読めると思います。添付文書には薬の「飲み合わせ」についても書かれていますから合わせて参考にされるといいでしょう。また、現在多くの薬はネット上で添付文書が簡単に閲覧できます。これは一昔前にはできなかったことです。クラリスのみならず、自身に処方された薬のことは添付文書を読んで可能な範囲で理解につとめてほしい、そして分からないことはどんどんかかりつけ医に尋ねてほしい、というのが私の意見です。
② 好中球性炎症の抑制(遊走能抑制、IL-8 産生抑制、活性酸素放出抑制等 ..
たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援する代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。 月額110円メルマガ<>を配信中。
クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンを改良してできたものであり、ニューマクロライドともいわれています。抗生物質の代表といえるのはβラクタム薬(ペニシリン系、セフェム系等)ですが、マクロライド系も肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌など一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなど多くの細菌に対して効力を発揮します。いろいろな細菌に有効なので、呼吸器系の領域を中心に多くの診療科で処方されています。多くは咽頭炎・肺炎・中耳炎などに対する処方です。消化器領域ではピロリ菌の除菌薬としても数多く処方されています。皮膚科領域においては、感染を伴う、表在性/深在性皮膚感染症、リンパ管/節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍などの疾患に対して選択されることがあります。
感染症であれば、炎症の5兆候のいずれかがみらることが多いです。 ..
クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。
一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。
5 蜂蜜(喉の炎症や空咳を抑えることが言われています。1歳未満の子供には蜂蜜は与えてはいけません)
長期的に内服すると、耐性菌という抗菌薬が効きにくい菌が発現したり、赤血球・白血球・血小板が減少する可能性があります。クラリスを処方された場合は、決められた投与量をしっかり守って治療に当たりましょう。副作用のチェックのため、定期的に血液検査が必要になる場合もあります。
内炎症性疾患による腹膜炎を除く)61.5%(8/13),骨盤内炎症性疾患による
気道や肺の様々な炎症、具体的には肺炎(はいえん)や気管支炎などに対して顕著な治療効果を示し、呼吸器系の健康回復に貢献します。
腹膜炎100%(4/4)〕 副作用発現頻度は28.6%(6/21例)で,主な副作用
クラリスロマイシンはマクロライド系抗生物質に分類される薬剤で、その主要な有効成分は化学名6-O-メチルエリスロマイシンAとして知られる化合物です。
有効成分のビタミンA誘導体が身体の内側から皮脂腺に作用し、皮脂の分泌を抑えてニキビによる炎症を抑えます。 ..
別のクリニックで副鼻腔炎に対するクラリス少量長期間投与を始めて1週間。下痢が続くといって谷口医院を受診(初診)しました。どうしてそのクリニックで再診しなかったのかを尋ねると、CさんはHIV陽性だが、それが言える雰囲気ではないとのこと。抗HIV薬はエイズ拠点病院で処方してもらっている。そちらでは副鼻腔炎の相談ができず近所の耳鼻科クリニックを受診すると、クラリスを処方されたとのことでした。下痢はクラリスの副作用ですが、問題はこのことではなく「飲み合わせ」です。Cさんが飲んでいる抗HIV薬の一つはクラリスと一緒に飲んではいけないものでした。私はそれを説明して直ちにクラリスの服用を中止してもらい、エイズ拠点病院と連絡をとりながら副鼻腔炎は谷口医院で診ることにしました。
炎症が治まった心筋症となりました。 現在は投薬(朝に各1錠 ..
慶應義塾大学は4月6日、経口抗菌薬(抗生物質)として汎用されているマクロライド系抗菌薬が抗菌作用とは別に持つ、免疫の調整や炎症を抑制する保護的作用の新たなメカニズムを解明したと発表した。この研究は、同大医学部内科学(呼吸器)の別役智子教授研究室の石井誠専任講師、南宮湖共同研究員、同感染制御センターの長谷川直樹教授らの研究グループによるもの。研究成果は、国際科学誌「PLOS Pathogens」オンライン版に掲載されている。
鼻の奥が痛いので家にあったクラリスロマイシンも併用しようと思うのですが大丈夫でしょうか?
マクロライド系抗菌薬は、日本における経口抗菌薬使用割合が33%を占める、最も使用量の多い抗菌薬(2013年、厚生労働省統計)。マクロライドは、菌を殺したり増殖を抑制する抗菌作用のほかに、免疫を調整したり、炎症をおさえる作用を有することが知られている。この免疫調整作用・抗炎症作用に期待して、すでに臨床においては、びまん性汎細気管支炎に対するマクロライド療法が確立され、5年生存率が42%から91%へと飛躍的に向上。また、気管支拡張症などの慢性下気道感染症に対してもマクロライド療法は用いられ、(COPD)の増悪に対する予防効果も報告されている。
クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス) – 呼吸器治療薬
このように多くの疾患で抗菌作用以外の免疫調整作用・抗炎症作用を期待したマクロライド療法が汎用されているにもかかわらず、これまでその免疫調整作用・抗炎症作用の詳細なメカニズムはほとんど明らかになっていなかった。
[PDF] 〈総 説〉 肺炎治療におけるマクロライド系薬の併用療法を考える
この分子はエリスロマイシンを基本骨格として持ち、特定の位置にメチル基が付加された構造を有しており、細菌のリボソームに結合する能力を持つことが抗菌作用の鍵となります。
3g,1日 3回+クラリスロマイシン (clarithro- mycin: CAM) 1回200 mg ,1日2回 ..
今回、研究グループは、マクロライド系抗菌薬「」の投与により、骨髄由来免疫抑制細胞()様の性質を有するCD11b陽性Gr-1陽性細胞(MDSC様細胞)が、肺や脾臓で約2.5~3.3倍に増加することを発見。さらに、その増加したMDSC様細胞が免疫調整作用に主たる役割を果たしていることを、細菌の菌体成分の内毒素によるショックモデルや、インフルエンザ感染後2次性細菌肺炎モデルなどのマウスを用いて解明し、ヒトでもクラリスロマイシンの投与によりMDSC様細胞が増加している可能性が示されたという。
また、同調査でクリンダマイシンと交差耐性を示すクラリスロマイシン
今回の研究により、マクロライド系抗菌薬の免疫調整作用・抗炎症作用の新たなメカニズムが解明された。この成果について、研究グループは、「マクロライドの持つ作用の、免疫調整作用・抗炎症作用に限定して効果を有する新規薬剤の開発につながることが期待される。マクロライドに代わる新薬の創出は世界的な課題である薬剤耐性(AMR)対策にも貢献するものであり、重要な発見と考えられる」と述べている。
ピモジド〔オーラップ〕、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン〔ク
妊娠中や授乳中の場合にはクラリスを使用できないわけではありませんが、気軽に内服できるわけでもありません。妊娠中に高容量のクラリスを投与すると胎児に心血管系の異常、口蓋裂、発育遅延等の異常が生じる可能性があると動物実験にて報告されています。また、クラリスは母乳にも移行します。病気の種類に応じて、治療を行うメリットと治療を行わないデメリットを比較・検討し、担当医と十分に相談して治療に当たりましょう。
クラリスロマイシン (クラリスロマイシン) メディサ=エルメッド=日医工 [ ..
クラリスロマイシンは細菌のタンパク質合成を阻害することで抗菌効果を発揮し、具体的には細菌リボソームの50Sサブユニットに結合してペプチド転移反応を妨げ、タンパク質の生合成を停止させることで細菌の増殖を抑制し、最終的に死滅に至らしめます。
抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (後編) | みうら小児科クリニック
クラリスロマイシンの作用は主に静菌的ですが、高濃度では殺菌作用も示すため、多様な感染症に対して効果的な治療を提供します。
通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日400mg(力価)を2
クラリスロマイシンは広範囲の病原微生物に対して効果を発揮し、グラム陽性菌、グラム陰性菌、マイコプラズマ、クラミジア、さらには一部の非定型抗酸菌にまで及ぶ幅広い抗菌スペクトルを持つことから、様々な呼吸器感染症の治療に重要な役割を果たします。