第一選択薬はアモキシシリンまたはクラブラン酸カリウム・アモキシシリン
医薬品の添付文書(効能書き)には、体内での薬物動態が記載されています。血中濃度の推移や尿への排泄などのデータです。
セファクリア®錠75 1錠(170mg)中、 セファレキシン (日局) を75mg(力価)含有。
例えば、喉の急性細菌性咽頭炎(ほとんど溶連菌が原因)と急性細菌性中耳炎(主に肺炎球菌、インフルエンザ菌が原因)は、どちらも抗菌剤アモキシシリン(当院はワイドシリン)が第一選択薬です。効果の関係から、前者と診断したら処方量を「体重あたり30mg/日」、後者でしたら「体重あたり40-50mg/日」と変えています。
・ファロム(ペネム系抗菌剤)
:重症(院内)感染のときの第一選択薬(上述「難治性細菌への抗菌剤」「切り札、伝家の宝刀的な薬」)。当院では、まず使う場面がありません。 (伝家の宝刀は抜かない、のがよいと考えます)
はアモキシシリンが多く使われています。通報 155 でアモキシシリンやセファレキシン
・咽頭炎
:溶連菌しかありません。第一選択薬はアモキシシリン(ペニシリン系抗菌剤)
政府のAMRアクションプランにあるように、セフカペンなどの第3世代経口セフェムの使用はなるべく控えるようにとの風潮があるが、確かに第3世代セフェムは汎用する抗菌薬ではない。一方、外来での治療となる感染症にもペニシリンや第1世代セフェムに耐性を持つ微生物が少なからずあり、第3世代セフェムが必要となる場面もある。第3世代セフェムの特性をしっかり理解し、使うべき時は使うという姿勢が求められる。
講演では、アモキシシリン・セファレキシン・セフカペンを中心に使用する場面について解説いたします。後半は演習形式で症例問題を提示し、各々で考えていただくような時間を取りたいと思います。【竹村 記】
AMPC (アモキシシリン) · AMPC/CVA(アモキシシリンクラブラン酸) · ABPC ..
・中耳炎
:肺炎球菌、インフルエンザ菌が主な原因。第一選択薬はアモキシシリンまたはクラブラン酸カリウム・アモキシシリン
・胃腸炎
:カンピロバクター、サルモネラ菌などが原因。前者はクラリスロマイシン、後者はホスホマイシンが効くが、「抗菌剤適正使用」の点から「軽症には抗菌剤不要」とされている。
• アモキシシリン、ペニシリン V-K などのペニシリン系抗生物質、またはセフィキシム (Suprax®)、セファレキシン
経口βラクタム剤の使い分け[アモキシシリン・セファレキシン・セフカペン]
(演習;経口抗菌薬を主とした症例問題)
・膿痂疹、蜂窩織炎
:多くは黄色ブドウ球菌が原因。黄色ブドウ球菌はペニシリン系耐性が多いため、セファレキシン(第1世代セフェム系抗菌剤)が第一選択薬。外用薬(塗り薬)のうち、ゲンタマイシンは耐性(効かない)と言われている